東京の建設マンから頂戴した手紙の一部を紹介します。
『我々とび土工のミスの発生傾向は『ハインリッヒの法則』の通りでございます。1件の重度の事故を起こさないため、29件の過去の災害事例に基づく具体的な施策を検討会や反省会で手立てを打つこと、そしてヒヤリハットを日々の作業手順の中で具体的に何をどのように対策を打って今日一日の作業を進めていくのか。それでもミスは起こってしまう。ありとあらゆるモノを会社は一旦受け止めて、問題・課題解決に向かう。その結果がより良い会社に向かう。社会の公器として認められていくのだと。人生も一緒ですね。その時々の様々な取捨選択を行いながら、良い結果も悪い結果も自分が選んだ結果。』この建設マンの会社は安全衛生の基準も高く、新規格ハーネス(墜落制止用器具)を新たにする際も社内で時間をかけ吟味し、採択されました。
東京、浜松町に姉弟で経営するクリニックがあります。駅に隣接し上階全てがオフィス階のため従来するビジネスパーソンも多く、同じフロアににある他のクリニックは感染予防の観点から休院も多く有ります。このクリニックは“緊急事態宣言”の発出からスタッフは自宅待機、『地域医療を支える一端になれば』と二人で丁寧に外来対応をしています。「今しかできないことを見つけられる尊い時間」「不便だから磨かれる創意工夫がある」現場に本気で居続ける人たち。その言葉は心を打ちます。
LINEが厚労省に協力した新型コロナ対策のための全国調査のアンケートの結果によると、発熱を訴える割合は、飲食業で0.23%、内勤職が0.10%、医療介護職は0.09%。この感染病の最前線にいる医療、介護の業種で割合が低いのは、専門知識があり、予防対策を実施していると見られています。
この“不安”が蔓延している時代に如何に懸命に生きるかが試されていると思います。病、そして戦争と、人類は個人的、国家的危機に直面しながらも生きてきました。この『大変』な時代に私たちは何を選び取るのか、そして未来へつなぐために如何に学ぶのか。医療も、建設も、そして様々な現場の人々が『大変』する社会の中、動いています。
安全安心のために、命をかけて守ってくれるプロフェッショナルに、心から感謝とエールを送ります。