この度、大阪にて「安全保護具アドバイザー」の養成講習会が行われました。この講習会は、日本保安用品協会が開催する、保護具全般の適切な活用をアドバイスできる人材を育てるためのものです。安全帯だけでなく、保護帽、呼吸器、手袋、安全靴、さらには安全標識といったものも含めて、作業者の方を危険から守るものについて勉強をします。
現場の皆様は、作業に応じていろんな種類の保護具をお使いになっていると思います。でも、正しいものを選んでいるか、使い方や付け方が合っているか、使えるのはいつまでなのか、よくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
例えば、ランヤードの使用期限は2年とされています。それ以上の使用をされますと、生地が紫外線に当たって劣化し、墜落時にちぎれてしまう可能性があります。また、ランヤードのフックはできるだけ高い位置に掛けることが望ましく、腰位置に掛けてしまうと落下距離が伸びて体に大きな衝撃がかかってしまいます。
保護具を正しく使わなかったために、多くの死亡災害が起きています。高所からの墜落、粉じんによる呼吸器障害、刃物による怪我など、常に危険に晒される職人さんのリスクをゼロにするために、保護具を正しく使って安全に作業をしていただきたいと思います。
基陽には保護具アドバイザーの認定資格をもつスタッフがおります。今年も新たに2名のスタッフが認定を受けました。現場でのお困りごとをお問い合わせ頂ければ、スタッフより適切なアドバイスをさせていただきます。ぜひご相談ください!
参考:労働災害の過去事例は、厚生労働省の職場のあんぜんサイトで確認することができます。