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2018.06.13東京国際消防防災展@東京ビッグサイト②

  • (前回のつづき)

    私共が製品を出させていただいている問屋さんの会長さんは昔、東京消防庁では有名な方だったそうですが、この情報の偏りを危惧し、早期退職した後、起業して通販を中心とした最新鋭のあらゆる消防グッズを自ら開発し、紹介、販売されておられます。その心意気に改めて触れる機会を得て、更には隊員皆さんの生の声を聞くにあたり、身の引き締まる思いのする貴重な4日間でした。

     

  • 弊社は国内の安全帯メーカーの中では数少ないJIS認定製品を製造しているのですが、その関係で新しくJISを改定するにあたってそれを諮問する為に、厚生労働省が主催する会議に参加する機会がありました。

    現状の安全帯は2012年に改正されはしましたが、本質的には大きく内容の変更はされず、結果的世界から見ると時代遅れの内容になりつつ有りました。そこで近年の国際化、標準化の流れを受けて2022年に大幅な見直しを行うのですが、その主眼にあるのが安全帯の形状そのものの改正です。世界に目を向けると墜落制止に用いられている用具は全てが「フルハーネス」です。日本と一部のアジア圏だけが「胴ベルト型」の墜落制止器具を使用しているのです。

    今回の改正の動きは、建設現場を中心とする使用者側にはすでに概略が伝わっているのですが、今回消防関係の方々の話を聞くと、もっと情報共有化を急がないといけないのではないか、と感じました。

    彼らの多くはレスキュー作業に従事します。自身の命の保護以前に守らなければならないのは要救助者の命です。彼らはそのために酸素ボンベを背負い、防護服に身を守って出動しています。建築用のハーネスのことを彼らは「背吊り」と呼ぶそうです。この構造では、自身の体重を支え、時には要救助者を抱え、消火作業を行う目的を達成させることは容易ではありません。

     

    我々は新しいJISも睨みながら、「人の命を守ろうとする人々のお守り」の開発も考えていく必要があります。

     

    今回の展示会は多くの気付きと学びを与えて頂けたとても有意義なものでした。

    最後になりますが、

    日夜、市民の安全と安心を行っておられる全ての隊員さん、

    今日もご安全に!ありがとうございました。