基陽はおかげさまで40周年。職人さんに育てていただき、この年を迎えることが出来ました。日々、職人さんのお声を聞きながら、今日に至っています。
創業時、基陽は金物問屋でした。ほぼ毎日通って頂くお客様のお話を聞いていると・・・ 、金物の町三木、良い道具はある。でも、良い道具入れがない・・・ 。この声から、日本初ナイロン素材の工具袋を発案。それが30年前。
発売時は珍しいからか なかなか受け入れられなかったナイロン製工具袋。ですが、ご愛用頂く方が仲間内からじわじわと広がっていったそうです。その方々からも届くお声を聞き、生地・縫製を強く、細部にこだわり、工具袋を 作り続けてきました。おかげさまで、縫製特許の取得にも繋がりました。妥協しない工具袋を作っているとの自負はありました。そのなかで、事故が多い、という声も届き始めました。工具袋の使用者は 建設職人さん。高所や狭所、過酷な場所での作業の連続です。建設現場でのヒヤリ・ハットは墜落や、滑落につながり、即、命に関わります。現場に行くと、「作業時の安全帯は面倒で、邪魔だ」との
ご意見も多いことがわかりました。工具袋と安全帯、同じ腰道具です。
ならば、『格好良いから着ける』という発想があっても良いのでは?の視点から、安全帯を開発し製品化。しばらくすると、 「重くて、邪魔」 「何とかして」 という声が届き始めました。安全帯には隠れた要望が色々あるのだ、と段々と判ってきました。
その声から、業界初の“じゃばら安全帯”が誕生しました。安全帯を作り、15年。 日々、学びと気づきの連続です。
地図を作り、歴史を刻む建設職人。多くの人に『建設職人はカッコいい!』と
思ってもらいたいといつも想っています。不惑の年になった基陽。“お声を聞く”を真摯に続け、職人さんの笑顔を守るため今年からも励んで参ります。
常にお客様の声を元に製品作りを進めてきた「KH」は、15年以上前から
アンケートはがきの封入を行って参りました。時には厳しい意見も頂きながら、製品は何度も何度も生まれ変わり育てられてきました。「お声」を聞いて安全・安心を誇りある形に。
それが基陽の使命です。
先日、日経トレンディネットにキティエ具袋シリーズが掲載されました。
しばらくすると、お取引先や知人の方、海外の方からも「Yahoo!ニューストピックスに挙がってますね!」と連絡があり、びっくり。Twitterでもリツイートされ、ネットの影響力や拡散力に改めて驚きでした。キティのエ具袋を身に付けて、 建設業をもっと身近に、そして職人さん達にも喜んでいただきたいと思って始めたこの企画。国交省の建設女子を増やすためのプロジェクト等のお手伝いもできたらと考えています。