こんにちは、山崎です。
前回に引き続いて、工具袋について書きます。
「進化シリーズ」のもう一つの魅力はそのデザインです。これには山形県の鶴岡という地に今でも残っている貴重な文化財、「火消し半纏(はんてん)」が大きく影響しています。
もともと「鳶職」と呼ばれる高所作業者の名称は、火事の消火活動を行っていた江戸時代の「火消し」に由来します。
今でも出初式には威勢のいい「木遣り(きやり)」の歌と共に、彼らが纏(まと)っている衣装こそが、火消し半纏です。
全ての高所作業者への尊敬の念をデザイン込めて作り上げたのが、「進化シリーズ」です。
特徴は1.黒生地の裏面は「緋色(ひいろ)」2.表面に縦一本の緋色のライン3.テーピングには縞模様のテープを使用
緋色とはとび色とも呼ばれ、まさに鳶職の色です。火消し半纏は、黒い表生地の裏に緋色の色に豪華な刺繍が施されています。火の粉を打ち払う為の表生地と、無事鎮火した後の凱旋行進の時の裏生地。無事鎮火したら、着物を裏表着替えて颯爽と帰っていく。
その気高い彼らの様を、ぜひ現代の「鳶職人」に味わってほしい。
そんな思いが込められているのです。
売場に黒いバッグばかりが並んでいた時代に、このデザインは遠くからも目を引き、多くの方に手にして頂きました。
使いやすさと格好よさの両立。
それが「進化シリーズ」を大きく支えています。
次回は「シリーズ名の由来」について書いて参ります。これからもよろしくお願いします。山崎でした。
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