こんにちは、山崎です。
今回から、工具袋についてご紹介します。
KHのバッグは、お陰さまで皆様にお喜びいただいております。
しかし、まだまだ多くの方に知っていただく為の努力が必要だと、
最近頂くアンケートはがきを見ながら強く思います。
工具袋の新製品のお話をする前に、
開発の始め頃の話をしていきます。
【お客様の声を形に・・・工具袋誕生】
20年以上前、工具を収納する袋は、船の帆やテントに使用されていた帆布(はんぷ)と呼ばれる綿を強く織った生地や、
牛や豚の革をなめして作った生地が主流でした。
どちらも当時入手しやすい素材であったことに加えて、
鋭利な刃物や、火の粉にも強く、大変喜ばれていました。
しかし、この生地には大きな欠点もありました。
それは、風雨や直射日光に弱い事。
堅くなり、ひび割れ、風化していく。
購入当初の素材がもつ手触り感や、馴染み方も、ずっと続いてはくれない。
「もっと丈夫で、自分たちの道具を包み込んでくれる、
工具収納の袋はないものだろうか?」
当時、チップソー(回転ノコギリ)を製造販売していたKHに
そんなお悩みが飛び込んできました。
KHは、金物の町として有名な三木市で、チップソーを製造・販売していました。
従来品より9倍永く切れると定評で、
創業者である先代の社長が気さくにお客さんと接する気風も相まって、
お客様の声を聞く体質が徐々に出来あがっていきました。
「KHさんに相談したら、きっと良い工具袋を作ってくれるはず。」
そんなお客さんの声に押される形で、今の工具袋製造はスタートしていったのです。
今では当たり前の「ナイロン」の素材も、業界初めてでしたし、奥行き(マチ)のある形状も大変珍しかったのです。
次回からは「ナイロン製のバッグはKH初!」についてお伝えします。
[次の記事はこちら!][工具袋開発編]②ナイロン製の工具袋は基陽初![工具袋開発編]③生地に負けない縫製を![工具袋開発編]④これが5段階縫製![工具袋開発編]⑤ブラックシリーズ誕生!