こんにちは、「建設イケメン職人応援し隊」の山崎です。
ハーネスについて全部で16回、多岐にわたって書いて参りました。
ハーネスはまだまだこれから大きく変化していく可能性がある製品です。
【墜落防止器具の可能性】
フルハーネスは、海外が主流ですが、
安全意識の高い日本が取り組みを本格化させ始めたら、
もっと機能面で進化すると予想されます。
その際に、問題となるのは法整備です。
命を預ける器具なので、ちょっとした思い付きや
ひらめきで変化させて行く訳にはいきません。
いくつもの試験や審査を通ることで製品化されていくのです。
今、主に考えられているのは、救助しやすいハーネス
(レスキューハーネス)です。
墜落を免れた装着者は高所で宙吊りになっています。
レスキュー隊の到着を待たずに、安全で正確な救助ができれば、
後遺症のリスクも軽減されます。
レスキューハーネスが建設現場に入っていかない背景は、
その製品の多様性にあります。
背面だけでは無い環類を保持しているので、
ロープワークを駆使することであらゆる方向への
空中移動が可能になります。
墜落時には効果的な機能ですが、平常に使用している時に
危険行為を助長しかねない問題があります。
ロープアクセスという言葉があります。
余り聞きなれない用語ですが、近年日本に入ってきた新しい考え方です。
都市型レスキューやビルメンテナンス、登山などには既に応用され始めており、
正しい教育の元で運用されれば、低コストで自由度の高い作業空間が創造できると言われています。
平成14年に定められた「安全帯の規格」に基づいて現在の「ハーネス」は作られています。
墜落防止器具としての機能を損なうことなく、
より有益な「安全帯」に向けて各メーカーは取り組んでいます。
これからも情報が入りましたら、随時発信して参ります。
ひとまず、
「建設イケメン職人応援し隊」の「ハーネス」については今回で終了!
としますが、またご意見・ご質問お待ちしております。
次回からは「工具バッグ」について書いて参ります。
これからもよろしくお願いします。
「建設イケメン職人応援し隊」の山崎でした。
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