こんにちは、山崎です。
前回は日本の安全帯の誕生時期の話をしました。今日はその続きです。
【ハーネスって何?~普及への道筋】
日本の安全帯が独自の進化をしている時、海外は…というと、ハーネスが普及していきました。
「ハーネス」は登山用品から生まれたとの説が有力です。
墜落時に衝撃を分散するだけではなく、しばらくの間であればそのままの状態でも苦しくない構造なので、海外では「ハーネス」が当然のように広まりました。
日本も高層ビルが立ち並び、職人の作業現場はより高所作業へと移り変わってきました。当然、事故が起こった場合、救助に時間がかかります。
産業界からは、少しでも早い「ハーネス」化への法制化が望まれ始めました。
このような流れの中、1999年には産業安全研究所発行の「安全帯構造指針」にハーネスの話が盛り込まれました。
更には、2002年には「安全帯の規格」にハーネス型が示されました。
それから10年以上が過ぎましたが…ハーネスは一向に普及しませんでした!
理由はいろいろ考えられますが、やはり強制力のある法制化が必要と言うところでしょうか。
では今になってなぜハーネスに変わろうとしているのでしょうか?
次回はその背景をご説明します。
山崎でした。
[次の記事はこちら!][ハーネス入門編]④ハーネスの普及が進み始めた背景[前の記事はこちら!][ハーネス入門編]①ハーネスって何?[ハーネス入門編]②胴ベルト式安全帯誕生について