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2016.05.17[ハーネス入門編]②胴ベルト式安全帯誕生について

  • こんにちは、山崎です。

    「ハーネス」をインターネットで調べると、安全帯としてのハーネスより先にワンちゃん用のハーネスがヒットします。

     

    こわもての職人さんが「ハーネスの売場ってどこ?」と尋ねたところ、

    「2階のペット売り場にございます!」なんて案内されたという話があるぐらい、知られていません。

     

    実はハーネスも安全帯の仲間なのですが、今までの「胴ベルト式」の安全帯とは明らかに形が違いますよね?

     

    「ハーネス」を知る前にまず、今付けている「胴ベルト式」について見直していきましょう。昔からハーネスは無かったのか?それとも…?

     

    日本に「墜落防止の為の製品」というものがなかった時代、海外では「ハーネス式」が当たり前のように存在していました。

    戦後間もない時期に炭鉱等での危険防止として、海外の製品をヒントに日本初の安全帯は誕生したのですが、それが「ハーネス式」だったのです。

     

    しかし普及には至らなかった…。

    当時はまだ「安全保護具を付けなければならない」という考えが強くありませんでした。どちらかというと「命を惜しがっている」イメージが先行して、なかなか装着されない時代でした。

  • そんな時代に「電信柱の敷設作業」や「法面作業」に主に利用されていたのは今の「胴ベルト式」安全帯でした。作業帯としての胴ベルトに落下防止用のロープを付けただけの簡易型で、作業効率が優先されていました。

     

    オリンピックや万博のころから高度成長期に突入した日本は、高層階の建物が建ち始め、安全帯は「胴ベルト式」のまま、普及が進んでいったのです。

     

    海外では一般的な「ハーネス」を知っている一部の方からは、

    「ハーネスを普及させよう!」という声もありましたが、重厚感いっぱいのハーネスは敬遠され、軽便な胴ベルト式が広まっていきました。

     

    次回は普及していった過程についてお話します。以上、山崎でした。 

    [次の記事はこちら!][ハーネス入門編]③まずは胴ベルト式安全帯普及へ[ハーネス入門編]④ハーネスの普及が進み始めた背景[前の記事はこちら!][ハーネス入門編]①ハーネスって何?