『良い会社』といわれる会社は多くあります。
やはり思いつくのは、有名な大きい会社でしょう。
売り上げ、社員数、支社や支店。
そして、長寿の会社、逆に急成長している会社。
『いい会社をつくりましょう』
2年前、出張中に東京駅の書店でこの本を見つけました。
わたしたち基陽はお客さまの声を聞いて、オリジナルの商品をこだわって作っている。会社のメンバーは、まじめで素直で頑張っている…。
でも、何か足りないとずっと感じ、どうしたらもっと『良く』なるんだろう?と本を読んだり話を聞いたりしていました。
その中で出会ったこの言葉、『いい会社をつくりましょう』。
長野県の伊那食品工業、塚越寛会長の書かれた本です。
伊那食品工業の社是が『いい会社をつくりましょう』。
“『いい会社』とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社のことです。『いい会社』は 自分たちをふくめ、すべての人々をハッピーにします。そこに『いい会社』を作る真の意味があるのです。年輪のように確かな安定成長による永続が、会社をとりまく全ての人々を幸せにする。会社の目的は、社員の理想郷づくり“
(広大な敷地の伊那食品さん)
(社内の森林公園の様子)
伊那食品さんの会社は、まさに理想郷です。
社内の森林公園にはお水をくみに来られている方もいます。
“いい会社” “幸せな会社”
業績軸で成長を考える資本主義社会の常識の中では、表に出にくい言葉です。
会社は人の集合体。たとえ一人の個人経営の会社であっても、お客様という人との関わりあいは必ずあります。
あいまいな集合体では、すぐ関係は崩れると考えます。
ならば、本気で関わる為に、その人が幸福になること、その人の幸福とは何かを知ることが大切です。その幸福は成長によって得られることを互いに理解し、前よりも幸せになったと感じられなければ、その会社にいてもつまらないだけです。
幸せになるために いい会社を作る。
一見なまぬるく甘い言葉のようですが、人が成長の為に互いに本気で関わるのは、時間のかかるめんどうな仕事です。
これをどう実践するか。工夫と継続、これがその会社の個性であり、社風になっていくと考えます。
さて、わたしたち基陽は建設職人の声を聞き、安全安心の商品を作り、そしてKHファンに喜んでもらいながら、どう成長していくのか。
本気で関わる人づくり。
基陽と建設職人、そして商品を通して関わってくださるすべての人々のための永遠の課題です
整然と並べられた伊那食品さんの傘です。
社員さんの車もぴしっと並んでいます。
昼休みには落ち葉を片付ける社員さん。
はいてもはいても、落ちてくる中、笑顔で作業されてます。
また、プライベートでも車は入り口から一番遠い所に止める。入口付近は体の不自由な方に。
レストランではテーブルのお皿をきちんとまとめて、お店の人が片づけやすいようにしているので、伊那食品の社員さんが来られたと地元ではすぐわかる。等々
社員さんの意識がとても高いことがわかる話が沢山あります。
伊那食品さんは用途開発に力を入れておられます。
世にないものをつくり出す力。
ヒアリングし、可能性を見出し、研究を続ける。人間力が低くてはできない仕事です。
社員さんの姿を拝見するだけでも学びのある会社です。
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