2020年も終わりに近づいてきました。今年はコロナ禍に始まり、未だ居座っている状態です。初詣で『2020年は、露呈と変革の年と予想される』と聞き「どのような一年になるだろう」と年始めに社内で会話したことが遥かに思い出されます。残念ながらコロナ禍は継続中ですが、新たな価値観、働き方、様々に思考の柔軟性と変革のスピードが試されながら日々の消毒と社会的距離を取る、を実践しつつ過ごす時間でもありました。
緊急事態宣言、移動の自粛、数え切れない程のイベントの延期や中止。展示会や人生の節目となるようなイベントも全て無くなり、呆然としたことも何度もありました。オリンピックの延期は衝撃で、未来のイベントは希望なんだな、と実感もしました。振り返れば、日々、報道される数字と戸惑いの中で、出来る事から少しずつ試し続けてきた毎日だったように思い出します。
当社も急遽リモートワークを導入致しました。3年ほど前から一部実施していた事もあり、大きな混乱もなく通常業務との連携はできたように感じています。働き方の取り組みに対し新聞社からの取材や厚生労働省の事例に紹介して頂いたこともありました。
働き方改革推進の一環、『DX(デジタルトランスフォーメーション)』はデジタル技術による業務変革により労力削減や収益アップにつながると期待されています。
建設業界も緊急事態宣言を受け、業界誌5月上旬のアンケート結果によると回答者の74%が在宅勤務やテレワーク、60%がテレビ会議を導入・拡大とのことです。3月の調査と比較し、1.5倍・1.3倍増加との結果が出ていました。困り事としては『必要な情報や書類が職場だけにある』が最多で、『働き方はリモートとオフィスが混在する時代となる。ソフトへのアクセスも含め法整備を希望 』等との声が多いようです。課題は山積ですが、制度や知恵、技術を使い解決するしかないと考えます。
変革への柔軟な継続、公器の存在意義が問われる時代。我々もしなやかに変化をし続けたいと願います。現場のお声を聞きながら、ものづくりを通して、困難を解決する。現場が輝く製品づくりを、Withコロナもafterコロナも継続し、公器の責務を全うして参ります。