マンガ『足場やろう ~落ちこぼれダイが足場職人になるまで~ 』は 落ちこぼれのダイが足場職人として成長していく人間味あふれるマンガです。同級生に誘われて足場職人になるも、同級生は入れ替わりに辞めていく。こんなはずじゃなかったと体中傷だらけになりながらも、親方や先輩、現場監督たちと葛藤しながら厳しさ、やりがいに触れながら成長していく。ダイの気持ちも、相手の気持ちにも共感できます。
名言もちらほら。「3Kはきつい、汚い、危険でなく、『稼げる、かっこいい、殻をやぶれる。』きついから体力をつける。汚さないように足場材を丁寧にあつかう。」
「足場はまるで咲いて散る花火。足場が取れたあとの建築現場はとてもかっこよかった。自分たちの仕事の成果はそこにあったんだ。」
家族の反対を押し切り、足場職人になったダイ、安全帯を外し落下、怪我をしてしまい厳しい先輩の思いを知るダイ。素直なダイの成長を応援しながらも、つい読み進めてしまう内容です。かつ、足場のことや、建設に関わる人たちの心情にも触れられる一冊です。お薦めです。