株式会社基陽では決算に併せ、毎年5月に事業発展計画発表会を開催しております。通常、全従業員とご家族、顧問の方々等で集まり、年によってはホテルや地域の会場にて行なっていましたが、2020年度はコロナ禍、見送りました。今年の開催は計画段階で躊躇する場面もありましたが、「来期はコミュニケーションを改善したいから、従来の改善委員会ではなく、新たな名前で運営したらどうか」「一人ずつ個人の決意表明をするのは?」・・・意見や実行案が次々に!迷う気持ちが吹き飛びました。
『fastalone,fartogether』(早く行きたいなら一人で、遠くへ行きたいなら皆で)の言葉を思い出しました。
安全帯が墜落制止用器具と名称が変わり、フルハーネスが標準品になりました。「変化」の最中は対応するのに「大変」ですが、一つ乗り越えるとそれが標準になっていきます。一つ一つ対応し、また自ら変化を作りたいと考えます。
今期は若い開発チームが女性専用ハーネスを開発。ヒアリングの声を活かし、チームで装着テストを丁寧に行ない、自分たちで考えながら生み出しました。女性に寄り添った女性目線、軽量でスポーツウェアのようなハーネスです。新しい女性専用のハーネスを現場やお客様にお見せすると、笑顔に変わる場面に多く出会いました。
従来なら、「まずどんなスペック?」という導入でしたが、女性用のハーネスは先ず、「おお!軽い」と驚かれ、そして「うん、綺麗だね」と、色合いに喜んで頂きました。ヒアリングの時に、ある女性が「現場の仕事を始めた頃は男性と同じ色、同じ物を着ていた。経験を重ねてくると、現場で少し目立つ色や華やかな色がいい」とのご意見、共感しました。
また、「現場女性の真の活躍は『かっこいい』とピックアップすることではない。実用的な女性のモノが増えることが本当の応援になるのでは。現場に女性がいるのが当然となっていくべき」等と現場の経験をお話し頂きながら「女性の負を拾うのは、男性の負を拾うのと同じこと」と私たちが普段から感じていることを言葉にして頂きました。
来期は、社内でもコミュニケーションの為の委員会が動き出します。この女性専用ハーネスのように笑顔が生まれるモノ作りをする基陽第44期です。
この想いで事業発展計画発表会を行ないます。4月に入社した新しい仲間が司会進行をしてくれる様子を見るのも楽しみです。
いのちを笑顔につなぐ。基陽がつなぎたいのは、一人ひとりの命と、明日の笑顔です。