新年のごあいさつ
志在千里、
言葉の原典は曹操「歩出夏門行」の一部分です。老驥伏櫪 志在千里 烈士暮年 壮心不已
「老いた駿馬は飼桶につながれていても、千里を走る志に変わりはなく、激しい気性の志士は暮年にしても意気盛んな心は抑えられない。」
三国志の英雄である曹操は、『曹操の話をすると曹操が現れる』(説着曹操、曹操就到)という諺もあるほど独裁者、虐殺者と言われて恐れられています。
私がその曹操に魅力を感じるのは、先を見る合理的な人材登用。品行方正でなくとも能力さえあれば、敵でさえも用い、群雄割拠の時代に人材教育にも力を注いだ曹操。近年ではその文芸の才能も評価され直しているそうです。
わが家に この志在千里の書があり、子供の頃から仰ぎ見て、気が付けば大切な自分の言葉になっていました。
2017年、建設マンの熱いお声を聞いている時にふと、『志はあらゆる所にある。これも志在千里だ。』と、感じました。建設マンや現場の職人さんたちの志事を愛する熱いあふれる想いに、何度も涙した2017年でした。
さて、大きく変わる2018年です。
来たる2020年は、東京オリンピック。自動運転やAIが身近な言葉になって来ました。第4次産業革命。そしてシンギュラリティ(技術的特異点)。
地政学的にも世界が大きく変わっているのを感じます。
では、自身はどうなのか。
日々届く“職人さんたちの声”をもっと活かしたい。基陽の社名の意味でもある“基本を大切にし、安全安心を太陽の光の様に隅々まで”に立ち返ります。
「生きている、生かされている」の意味をあらためて大切に想います。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
株式会社 基陽
代表取締役 藤田 尊子