安全帯。KHが初めて安全帯を作ったのが、12年前。
工具袋が強くて丈夫だから、職人さんは喜んでいるだろうと考えていました。
でも 違いました。
建設業界の事故が多い。それも、死亡事故。
事故の原因は、墜落・滑落。
事故を防止する安全帯を付けていないことも多い。
「どうして付けないんですか?」と伺うと、職人さんは笑顔で、
「面倒だから」「俺は落ちないから」「動きにくいから」。
わたしたちは安全帯を作らなければならない。
わたしたちKHのお客様は、鳶さん。
一人親方の方も多い。一人で何役もこなします。
こういう方にしっかり安全帯を付けていただきたいと考えました。
そして生産を始めましたが、
販売数が少しずつ増えると、アンケートはがきが返ってくる量が急に増えてきました。
そのほぼ全部が不満。
「重い」「邪魔」「何とかしてくれ」
安全帯はもう変わらないと思っておられる職人さん達の叫びのようなアンケートはがきでした。
いろいろな職人さんからの不満は8か月続きました。
その間、考え、お声を聞き、何度も試験をして出来上がったのが、
「じゃばら安全帯」です。
ロープの良さと巻き取り式の良さを活かして考えた、新しい安全帯。
KHじゃばら。
これを販売してからは、不満のアンケートが不思議なくらいなくなりました。
でも、まだ細かい要望はたくさん。
どんどん、お聞かせください。
喜んで安全帯を付けていただけるように、
わたしたちKHも喜んでお声を伺います。
建設職人さんの労働環境は過酷です。
少しでも安全をお返しできるよう、わたしたちも共に歩きます。
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