2018年ごろから「女性用のハーネス(墜落制止用器具)はありますか?」とのお問い合わせ内容が増えてきました。
先日、ハウスメーカー三名の女性用に、とご要望がありました。用途を伺うと、『安全パトロール用』との事でした。「ハーネスを装着したままで、車両の乗降等移動が多く着けている時間が長くなる」との話でしたので、伸縮性があり動きやすく作業性の高いハー ネスを薦めました。訪問し、身長差がある三名の女性が、同じサイズのハーネスを試着。男性向けに開発したハーネスですが、伸縮性やフックの軽さに、「疲れにくく、楽ですね」とご感想頂き、導入されました。喜んで頂けたことは良いのですが齟齬を感じた部分もありました。女性向けに、更に適した墜落制止用器具が必要だと感じた瞬間でもありました。
現場女性が増えてきています。厚生労働省の『働く女性の実情』によると、建設業女性技術労働者は 2005年:1万3千人、2010年:1万4千人、2015年:1万7千人と10年間で3,800人強の増加です。就業環境の改善整備も進み、また女性が加わることで更に改善が進んでいるようです。
現場女性にフルハーネスについてヒアリングし、着やすさ、装着しての疲れにくさ、動きやすさ、そして着けること自体の楽しさなど要望を聞きました。「20代のころは男性と同じものを選んで着ていたけれど、経験を積む中で女性らしい華やかなものが欲しいと思うように変わっていった。」「男性と同じ環境で共に働くからこそ、女性は女性だと自分たちの特質を活かしたい。」「女性用と特別にすることでなく、実用的に開発することが実質的な貢献になるのでは」などと印象的な言葉が得られました。
ヒアリングをしてから、社内の女性チームで奮闘し、自分たちで試して女性専用フルハーネスを作り上げました。軽量で動きやすく、長時間着けていても疲れません。女性チームがとことん女性の為にこだわって作り上げたジャパンメイドです。女性は社会の太陽です。女性を輝かせるのは社会の責務です。
大きく変動する2020年、この時こそ、共に働く女性が働きやすい環境作りの為に、ぜひこの美しくしなやかなハーネスをお使いください。現場を輝かせるフルハーネスです。